【資産形成する方程式を考える】第1回:支出を管理しよう
- 資産形成の方程式シリーズ
- 資産形成の方程式ってどんなの?
- 支出の管理から取り組むべき理由
- 支出管理の第一歩は、やっぱり家計簿をつけること
- 固定費をいかに下げられるかが勝負
- 支払い方法を変えるだけで支出カットすることもできます
- まとめ
資産形成の方程式シリーズ
資産形成には、収入や支出を要素分解した方程式があります。
基本的には、この方程式に則ってそれぞれ行動して、資産を築いていくことになります。
この記事では、【資産形成の方程式を考える】第1回として、資産形成する上で必須の「支出の管理」について書きます。
資産形成の方程式ってどんなの?
冒頭で紹介した「資産形成の方程式」は次の式で表されます。
資産={(収入ー支出)×運用}×期間
この式を分解して考えると、資産を形成する方法は大まかに次の4つをしていくことになります。
- 収入を上げる
- 支出を下げる
- 資産運用をする
- 長期間続ける
この4つの方法に取り組んでいくことで、効率的に資産を築き上げることができるということです。
本来は、この4つを同時に進めていき、4輪で走る体制にしてしまうのが効率的なのですが、実は、この4つの中にも取り組んでいく順序が存在します。
それが今回のテーマである「支出の管理」なのです。
支出の管理から取り組むべき理由
なぜ、資産形成のための4つの方法の内、「支出の管理」から取り組むべきなのでしょう?
・・・
答えは簡単です。
支出を管理して、運用にお金を回せるようにならないと何も始まらないからです。
至極当然のことを述べているのですが、意外と出来ていない人が多くいます。
これは、収入の多寡にかかわらず、高収入の方ほど高支出体質になってしまい、そもそも運用に回せるお金がないということも多々あります。
まずは、支出の管理を徹底して、常に運用に資金を回せる強い家計、筋肉質な家計を築かねばなりません。
支出管理の第一歩は、やっぱり家計簿をつけること
支出の管理をしようにも、自分が何にどれだけお金を使っているのか、把握することから始めないといけません。
そのためには、旧来からのやり方ですが、家計簿をつけることは必須と言わざるを得ません。
家計簿をつけるメリットは、
- 支出の全体像が把握できる
- 各項目の支出額が把握できる
上の2つに尽きます。
特に、支出の全体像に占める各項目の支出額を把握することは重要です。
支出の削減を図る際には、大きな支出の項目からメスを入れ、削減することを考えてください。
そうしないと、あまり効果の無い支出削減方法をとってしまう可能性があります。
例えば、「コンビニに行かずにスーパーで買い物をする」という行動にするとします。
この行動は間違いなく、支出の削減に役立つのですが、効果は人それぞれです。
例)
コンビニで月5万円使う人 → 削減効果大きい
コンビニで月1,000円使う人 → 効果ほぼ無し
当たり前ですが、上の目標はコンビニでたくさん買い物をする人が立てるべきなのです。
まずは、数か月の間、家計簿をつけてみてはいかがでしょうか。このご時世は、家計簿アプリも充実しているので積極的に活用すれば、家計簿をつける手間もほぼかかりません。そして、支出の大きな項目から削減できないか考えていくことが大切です。
固定費をいかに下げられるかが勝負
支出の管理で重要なポイントは「とにかく固定費を下げること」です。
固定費とは、家賃、光熱費、通信費、食費・・・など毎月必ず発生する費用を指しています。
逆に、変動費は、旅行や家電購入とか毎月発生するものではない費用のことです。
固定費の削減方法としては、下の手段が挙げられます。
- 家賃の下げる
- 電気とガスの契約体系を見直す
- 通信環境を見直す(携帯を格安Simに変えるとか)
なぜ、固定費を下げるべきかというと、固定費は一度下げると以降もずっと下げられるからです。つまり、効果がずっと続くということですね。
一方で、変動費はその時の状況や環境にも左右されるために、予算化するのが難しいです。
例えば、友人の結婚式を変動費の予算が無いことを理由に断りますか?
異常に旅行しまくっている等無ければ、変動費は成り行きに任せるしかありません。変動費を見直す場合は、まず、固定費の削減ができてから次のステップとなります。
支払い方法を変えるだけで支出カットすることもできます
加えて、蔑ろにされがちですが、支払い方法1つとっても支出の削減は可能です。
具体的には、楽天カードで支払えるものは徹底的に支払うことで、支出額の1%分の楽天ポイントを取得できます。
さらに、このままでは支出額を1%カットしたに過ぎない(=素晴らしいこと)ですが、楽天ポイントは投資信託の購入に使うことができます。
株式投資に使えるとなると、1ポイントの価値は1円に留まらず、運用期間によって2円や3円の価値を持つことになります。
ということは、「支払額の1%分のポイントを得る」=「2-3%分相当の支出額削減」、につながっていることになります。
現金支払いでは、絶対に受けられない恩恵ですので、楽天カードに限らず、クレジットカードを保有し、なるべくカード払いするようにしてはいかがでしょうか。家計簿の管理もしやすくなります。
また、近頃は○○ペイなどのスマホ決済もあります。こちらも同様にポイント還元等が受けられますので、資産形成を考える投資家は必須のアプリと言えます。
まとめ
資産形成の方程式の中で、まず第一に取り組むべきは、「支出の管理」です。
これは間違いありません。
逆に、支出の管理をせずに資産形成をしてもよいのは、よほど莫大な収入がある方に限られます。収入1,000万円でも足りない人にとっては足りませんからね。さすがに、1億円とかになると使いきれないだろうけど。
また、支出の管理は大事ですが、自らの度を越えた節約は精神状態に良くないです。
徐々に、一つずつ、節約していかないと、自分が付いていけません。焦る必要はありません。
ある程度の期間を経て、常に運用に資金を回せる筋肉質な家計を築くことが大事です。