【超おススメ】バンガードトータルストックマーケットETF【VTI】
VTIはほぼ全ての米国株式に投資可能なおススメ銘柄
バンガードトータルストックマーケットETF(通称:VTI)は株式ETFです。
概要は下記になります。
- 投資対象:米国株式市場の投資可能銘柄のほぼ100%
- 分配利回り:1.72%(2020/03/25時点)
- 経費率:0.03%
まずは、投資対象ですが米国株式市場の全てです。
米国株式市場の指数と言えば、ダウ工業平均やS&P500等がありますが、VTIはこれらより広範囲をカバーしているETFと言えます。
肝心のリターンは、S&P500とほとんど変わりません。
悩んでいるのが勿体ないくらいの差なので、
- 大型株が好き ⇒ S&P500ETF
- 中小型株も加えたい ⇒ VTI
のように、大雑把に決めてしまえば良いです。
これらのETFの場合は、銘柄の選定が重要ではなく、投資を継続することの方がよっぽど重要となります。
米国株式のほぼ全てを投資対象とするため、このETFの安定感は素晴らしく、長期的に米国の成長とともに、成長が期待できるETFとなります。
なので、ポートフォリオの中心となれる(なるべき)ETFだと思っています。
米国株式を始めたばかりで、個別株ではない方法で運用を考える場合には、真っ先に候補に挙がってくる銘柄ではないでしょうか。
次に、分配利回りは1.72%で、いわゆる高配当というわけではありません。
どちらかと言うと、配当金目当てで保有する銘柄ではなく、値上がり益(キャピタルゲイン)も含めたトータルリターンに期待する銘柄でしょう。
最後に、経費率は0.03%です。
この経費率は文句なしの低水準で、業界最安値クラスとなります。
この経費率で、米国株式の市場に合わせたリバランスを行ってくれるのですから、安いものですね。
10年チャートとポートフォリオでの役割
下の図が、VTIの10年間のチャートになります。
なんなんだ、この右肩上がりまくりのチャートは!?
まさに、右上に向かって矢印を引けそうな素晴らしいチャートです。
2010-2011年ごろは50ドル付近をうろついていたVTIは、2020年には最高値172ドルを記録しています。
ざっと3倍になっています。
ほぼ全ての期間で一様に上昇し、まれに多少の調整を経ながら、ここまで成長してきたことが窺えます。
また、このチャートの右端は、コロナショックによる下落を示しています。
これを見ると、この下落がいかに大きいものであるかが理解できます。
少なくともこの10年間では最大でしょう。
しかし、この10年間で見せてきた米国株式とVTIのパフォーマンスは圧巻であり、今後も米国が世界経済の中心であり続けるのならば、この傾向は大きくは変わらないでしょう。
VTIは安定的な成長がの期待できるので、ポートフォリオの中心にできる銘柄です。
おススメ度
このETFについて主観的評価をしました。
リターン:★★★★☆、リスク:★★★☆☆、おススメ度:★★★★★
リターン:★★★★☆
キャピタルゲイン(値上がり益)を中心に、インカムゲイン(配当金による益)も少々期待できる銘柄です。
トータルリターンは素晴らしい成績が期待できます。
米国集中投資と全世界分散投資には賛否がありますが、米国株式に投資したければ、このETF「VTI」一本を購入すれば良いです。
「VTI」を購入してその後何もせず放置することが、長期的に見て最も成績の良い投資方法になる可能性もあります。
そのぐらい万人におススメできる株式ETFです。
リスク:★★★☆☆
前提として、株式ETFなので相応のリスクは存在します。
2020年のコロナショックのように、30%程度ドローダウンすることもあります。
しかし、上の10年チャートにもあるように、歴史的にはほとんど右肩上がりに成長してきました。
そのため、他の株式ETFに比べるとリスクは小さめです。
○○ショック時には、世界中のどの市場も米国株式市場と同等またはそれ以上に下落しますからね。
結局、米国株式市場の回復が一番早いなんてことも、ザラにあります。
株式ETFなので相応のリスクはありますが、株式の中ではリスクは小さい方だと思います。
おススメ度:★★★★★
おススメ度は星5つとしました。
個人的には、米国ETFの中でNo.1銘柄だと思っています。
これを買っておけば間違いないと自信をもっておススメできる銘柄のうちの1つです。
高配当ETFやレバレッジETF等は、投資に慣れてきた人に勧めるものであって、これから投資を始める人に勧めるものではないと考えています。
その点、このETF「VTI」は初心者にも投資経験者にもおススメできるETFです。
基本的に、購入してから放置し続ければ、十分なリターンが得られます。
むしろどれだけの期間、売却せずに保持し続けられるかを競うようなものです。
それをするだけで、優秀な投資家になれる可能性が十分にあります。
個人的な保有状況
投資額は約150万円程度でしょうか。
2020年のコロナショック時に、保有数量を増加させました。
保有数量:77(2020/02末)⇒110(2020/03末)
間違いなくポートフォリオの主力選手ですね。
コロナショックにより、VTIも含み損状態になっています(笑)
ただ、今回の暴落により感じたことが一つあり、今後の株式購入の参考にしたいことが、下記です。
下落時に安心して保有できる銘柄であること
この暴落が終わったのか、或いはもう一段階あるのかは分かりませんが、止めどなく下落していく株式市場の中で、やはり安心して保有していられる銘柄は大切です。
ETFの場合、もし償還される可能性が大きくなったりすると、慌てて狼狽売りしかねません。
その点、このVTIは安心して保有し続けられる銘柄であることを再度実感しました。
VTIが価値を失う=米国の崩壊に近い状態、つまりは資本主義経済の崩壊状態であることを意味すると考えているので、そんな状態になる可能性がほぼ無いということになります。
それくらいVTIが価値を失うことは無いと考えているので、コロナショックによる30%程度の下落では、何とも思わずに安心して保有できます。
株式投資は、銘柄を選定して購入することも大事で、それは大きな一歩に間違いはないです。
ただ、コロナショックを通じて、購入した後に売却せずに継続し続けることも、それ以上に大事なことであると改めて勉強させてもらいました。